主なCMS(記事管理)サブスクサービスまとめ

WebページやWebサービスを管理、出力することができるCMSサービス。今回は、大手5社のCMSサービスの比較と、どのサービスとサブスク契約すべきかを判断する際のポイントをまとめました。

公開日: 2022.7.14

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主なCMS(記事管理)サブスクサービスの機能比較

サービス月額フロント機能Rest APIGraphQL
WordPress.com¥ 0〜プラグイン
microCMS¥ 0〜-
Contentful€ 0〜-
Strapi$ 0〜-プラグイン
Directus$ 0〜-

WordPress.com

世界で一番使われているオープンソースCMSであるWordPress公式のCMSサブスクサービス。OSSで配布されているWordPressと基本的な機能は同じですが、管理画面のデザインが違ったり、プランによってプラグインやテーマの利用が制限されています。

他のCMSサービスとの違いはフロントエンド機能がある点で、WordPress.comだけでサイトの作成と管理、表示までをワンストップで行うことができます。

WordPress.com

microCMS

日本企業である株式会社microCMSが運営するCMSサービス。CMSのサブスクサービスとしては比較的初期から開発されており、主に日本企業に多く採用されています。

WordPress.comと違って「コンテンツを管理する」という機能に特化しているため、フロントエンド機能はありません。

月額無料から利用できますが、本格的な利用をするなら「Teamプラン(月額:5,390円)」を利用することになりますが、他のサブスクサービスの同等プランと比較するとコスパが高いのが特徴です。

microCMS

Contentful

2013年にCMSサービスをスタートさせたドイツ企業のサービスContentful。APIベースのCMSとしては世界規模の利用者がいる大規模サービスです。こちらもフロントエンド機能はありません。

5ユーザーまで管理できるフリープランがありますが、フリープランの上の「Teamプラン」が月額489ドルとかなり高いため、ある程度予算のある企業ユーザー以外は選びづらいでしょう。

Contentful

Strapi

2015年スタートと、CMSサービスとしてはやや後発であるStrapi。オープンソースソフトウェアとして開発されてきましたが、2022年に開発元が提供するクラウド版のリリースが発表されています。

Node.jsベースなため、自由なカスタマイズができる点と、プラグインで機能を拡張できる点が他のCMSサービスと比べて強みです。

Strapi Cloud

Directus

こちらもNode.jsベースのオープンソースソフトウェアとして開発されているCMS・Directus。オープンソースだけでなく、開発元が提供するクラウド版が提供されています。

ユーザー無制限、コンテンツ無制限で使えるクラウド版が無料で使えるという太っ腹っぷり。ただ、無料版は3日間アクセスがないとスリープするという制限があります。

スリープしない課金版でも、月額25ドルと競合サービスと比較しても格安で、ユーザー数やコンテンツ数、アクセス数に制限がないと考えたら圧倒的なコスパです。

Directus Cloud

CMSサービスを選ぶ際のポイント

継続して利用できるサービスを選ぼう

CMSは、コンテンツという資産を預けるサービスです。ですので、運営元の信頼・運営能力だけでなく、サブスク料金を払い続けることができるという点も非常に重要になります。

また、WordPressやStrapi、DirectusのようにOSSとして無償提供されているかも大きなポイント。OSSになっていれば、CMSのコンテンツ規模が大きくなったらセルフホストをすることで、同じCMSをコストを抑えて運用することも可能になります。

APIドキュメントはしっかりと読み込もう

WordPressのようにフロントも一緒に使う場合は良いですが、自社サイトや自社サービスのAPIとしてCMSサービスを使う場合は、自分たちが必要とする機能がCMSにあるのかどうかをしっかりと確認しましょう。

APIが出力するデータの種類、形式、またはデータ同士をどうやってリレーションするのか、APIから呼び出すときのフォーマットは複雑ではないかなど、チェックすべきポイントはたくさんあります。

CMSサービスはある程度データのカスタマイズができるようになっていますが、意外と実際に使ってみたら「あれが出来ない、これが出来ない」というシーンにぶつかります。

ですので、APIドキュメントはしっかりと読み込んでおくのが良いでしょう。

無料プランで実際にデータを動かしてみよう

APIドキュメントを読み込むのと同じくらい大事なのが実際に使ってみることです。

ほとんどのサービスが無料プラン、もしくはOSSとして無料でアプリを公開しているので、実際に試すことが出来ます。

出来れば本番で使うサイトのデータを入れて使ってみるのがベストですが、データが膨大な場合など対応できないのであれば、データ構造を実際に組んでAPIデータをアプリ側で受けるところまではテストしましょう。

実際にやってみたら「データ構造的にコンテンツを収納できない」「リレーションが弱くて複数回APIを叩く必要があった」など、問題点が多く見つかるものです。

契約してから問題点が見つかると手間ですから、本番運用する前に、しっかりと使い込んでおきましょう。

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