月額無料で使えるオンライン決済サービスを徹底比較!

月額無料で使えるオンライン決済サービスを徹底比較!

更新日: 2023.12.15公開日: 2022.3.3

編集ノート: SUBSQUでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

月額無料オンライン決済サービスはどんな人に向いている?

有料が基本のオンライン決済サービスの中で、オンライン決済サービスが無料プランを提供しているのは「導入のハードルを下げる」という意味合いがあります。

その意味では、月額無料オンライン決済サービスは、

  1. 個人・個人事業主
  2. 中小企業
  3. 新規プロジェクト

などの規模が小さいサービスで使われることが多くなります。

ただ、オンライン決済サービスは月額無料だからと言って機能を削減することはほとんどなく、有料版との違いは決済手数料です。

つまり、究極的には「月額料金を払って決済手数料を低くする」か「月額無料で高めの決済手数料を払う」か、のどちらかを選ぶだけなので、サービスの規模に限らず月額無料オンライン決済サービスを使うことが出来ます。

ただし、規模が大きくなると「決済手数料総額 > 月額料金」となるタイミングがあるので、そのタイミングで無料プランから有料プランにアップグレードするのがベストです。

月額無料オンライン決済サービスにデメリットはない?

有料プランと比較して決済手数料が高いことが多い

オンライン決済サービスが無料でサービスを提供する場合は、ほとんどが有料プランよりも決済手数料を高く設定します。

これは有料プランの導入を促すためのオンライン決済サービスの戦略ですが、無料で使わせてもらっている以上、そうしたデメリットがあることは仕方ない部分です。

決済手数料でペイできると判断できるタイミングで、有料プランに切り替えましょう。

機能が制限されることがある

ほとんどのオンライン決済サービスが、有料プランでも無料プランでも同じ機能を提供していますが、中には無料プランでは使えない機能がある場合があります。

基本機能で十分なのであれば気にする必要はありませんが、「これは外せない」という機能が有料プランのみの提供でないかは、契約前にしっかりとチェックしましょう。

月額無料オンライン決済サービスを選ぶ際の「6つのポイント」

最大のポイントは導入方法

オンライン決済サービスを利用する上で一番のポイントは導入方法です。

サービスによって、

  1. リンクを貼るだけ
  2. システムに組み込む(プログラムの知識が必要)

など導入方法が異なります。

リンクを貼るだけが一番簡単ですが、決済サービス側に商品を登録する手間があるなど、商品数が増えると作業コストがその分増えてしまいます。

一方で、システムに組み込む場合は、APIを叩くだけなので一度組み込んで仕舞えば商品が増えても作業は不要です。ただ、当然ですが、正しく組み込むためには、プログラムの知識や、APIの仕様理解などの技術が必要です。

サービスの運営の仕方や、取り扱う商品数などによってどちらを取るかを判断しましょう。

対応決済方法は「多い方がベター」

対応決済方法の豊富さは、そのまま購入行動に直結します。なぜなら、商品やサービスを購入する際に、ユーザーが選ぶことが出来る決済手段が多い方が「決済を中断する可能性」を下げてくれるからです。

「決済を中断する可能性が低くなる」ことが、購入フロー全体を見るとCVRの改善に役立ちます。

ただし、決済方法の種類がCVRに与える影響はそこまで大きくなく、基本的には、

  1. クレジットカード
  2. 代引き払い
  3. コンビニ決済

の3つが揃っていれば、ほとんどのユーザーニーズに対応できます。

決済手数料の低いところを選ぼう

オンライン決済サービスの無料プラン場合、決済手数料は4%前後が平均的です。しかし、サービスによっては無料プランに3.6%などの低めの決済手数料を設定しているサービスもあります。

たかが0.4%ほどの手数料の差ですが、売上規模が大きくなるほどボディブローのように効いてくるのが手数料です。例えば、決済手数料が0.4%違うと、売上が10万円なら4,000円、100万円なら4万円の差が出てきます。

また、有料プランにすることで決済手数料が0.5%ほど下がるサービスもあるので、将来的に有料プランにすることも視野に入れておきましょう。

オンライン決済サービスの有料プランに移行したとしても元が取れると判断するポイントは、「決済手数の減額分 > 月額料金」となるタイミングです。

ログインが不要な方ところを選ぼう

ユーザーは無駄な会員登録やログインを嫌います。ですので、なるべく決済サービス側でログインする必要がない方が、CVRの改善につながります。

ただし、例外もあって、「利用しているオンライン決済サービスのネームバリューがCVRに寄与する場合」です。PaypalやAmazon Payがそれにあたります。

PaypalやAmazon Payの場合は、「PaypalやAmazonのログインシステム = 安全・安心」という心理が働くので、もしユーザーに安心感を持って欲しいのであれば、ページ遷移式だったとしても著名なサービスの決済フローを取り入れるのはアリです。

入金タームにも注意しよう

ビジネスを運営する上で非常に大事なのがキャッシュフロー。このキャッシュフローの根幹にあるのが入金タームです。

入金タームはオンライン決済サービスが競合サービスと違いを出してくる部分で、早いサービスでは入金確認の5営業日後から支払いを受けることが出来ます。逆に長いところでは売上確定の翌々月末支払いという場合も。

特に、仕入れや人件費がかかっている場合は、入金ターム次第で「黒字倒産」なんてこともあるくらいですから、入金タームは短いに越したことはありません。

振込手数料もチェックしよう

意外とチェックしないのが売上金を回収する際の振込手数料。どのサービスも数百円くらいしか取らない小さなコストですが、個人や小規模なサービスの場合は注意が必要です。

例えば、売上が1,000円しかないのに、300円の振込手数料が取られてしまっては、決済手数料が30%とほぼ同じ意味です。

規模が小さいうちは、振込手数料が無料、もしくは売上をホールドできる(振込を繰り越せる)オンライン決済サービスを選ぶと良いでしょう。

月額無料のオンライン決済サービスを比較する

では、無料のオンライン決済サービスを様々な視点から比較してみましょう。

提供方式・決済方法で比較する

まずは、提供方式・決済方法で比較します。

項目方式ログイン必須決済方法
Pay.jp組込み式不要クレジットカード
Apple Pay
Stripe組込み式不要クレジットカード
Apple Pay
Google Pay
KOMOJU組込み式不要クレジットカード
スマホ決済
キャリア決済
コンビニ決済
銀行振込
Omise組込み式不要クレジットカード
コンビニ決済
ネットバンク決済
Amazon Payページ遷移式必須クレジットカードなど
Paypalページ遷移式必須クレジットカード
銀行引き落とし
Squareページ遷移式必須クレジットカード
Apple Pay

ログインが不要な組み込み式が多い中、Amazon PayやPaypalはその著名度を利用してページ遷移でのログイン方式を取っています。

決済方法としては、全てのサービスでクレジットカード決済に対応している以外は、サービスごとに対応支払い方法にバラツキがあります。対応決済方法の豊富さで言えば、KOMOJUがベストと言えるでしょう。

各種手数料で比較する

続いて各種手数料で比較しましょう。

項目決済手数料振込手数料
Pay.jp3.6%¥250
Stripe3.6%¥250 + 税
KOMOJU3.6%¥220〜
Omise3.6%¥260
Amazon Pay3.9%
4.5%
¥0
Paypal3.6%
4.1%〜(海外)
¥0
5万円未満で250円
Square3.6%¥0

決済手数料は3.6%が標準となっている中、Amazon Payだけが強気な手数料となっていますが、振込手数料が0円という点がメリットになります。

手数料で一番コスパが良いのがSquareで、決済手数料も安く、振込手数料も無料となっています。

全体で比較する

最後に全体で比較してみます。

項目方式ログイン必須決済方法決済手数料振込手数料
Pay.jp組込み式不要クレジットカード
Apple Pay
3.6%¥250
Amazon Payページ遷移式必須クレジットカードなど3.9%
4.5%
¥0
Paypalページ遷移式必須クレジットカード
銀行引き落とし
3.6%
4.1%〜(海外)
¥0
5万円未満で250円
Stripe組込み式不要クレジットカード
Apple Pay
Google Pay
3.6%¥250 + 税
Squareページ遷移式必須クレジットカード
Apple Pay
3.6%¥0
KOMOJU組込み式不要クレジットカード
スマホ決済
キャリア決済
コンビニ決済
銀行振込
3.6%¥220〜
Omise組込み式不要クレジットカード
コンビニ決済
ネットバンク決済
3.6%¥260

意外とバラツキがあり、どのサービスも一長一短という形になっています。その意味では、全てのサービスにとって最適な月額無料のオンライン決済サービスはなく、用途などによって最適なサービスを選ぶのが良いと言えます。

どれがベスト?

組み込み式なら「KOMOJU」

決済方法の豊富さと手数料のバランスが良いのは「KOMOJU」。組み込み式なので、プログラミングの知識は必要ですが、そこがクリアできるならベストチョイスでしょう。

組み込み式の場合、購入ユーザーからは決済サービスはほぼ見えない存在になるため、知名度などは大きく影響しません。

自社でカートを開発できる、もしくはショッピングカートCMSに組み込みが出来るというハードルは高いですが、これだけの内容の決済サービスを月額無料で使えるメリットは大きいと言えます。

SUBSQUのサムネイル¥ 0公式サイト

KOMOJU

by デジカ

クレカだけでなくスマホ決済やキャリア決済にも対応した決済プラットフォーム

クレカだけでなくスマホ決済やキャリア決済にも対応した決済プラットフォーム

ページ遷移式なら「Amazon Pay」

ページ遷移式で選ぶならPaypalかAmazon Pay、Squareの3択ですが、知名度を考えたら日本ではAmazon Pay一択と言っても過言ではありません。

Amazon Payのネックは高い手数料ですが、Amazonの知名度を利用する分、カートでのCVRが高いと考えたら、十分ペイできる範囲内とも言えます。

SUBSQUのサムネイル¥ 0公式サイト

Amazon Pay

by Amazon Services International LLC

世界最大のECサイト・AmazonのIDで決済ができる決済プラットフォーム。

世界最大のECサイト・AmazonのIDで決済ができる決済プラットフォーム。

この記事で紹介したサブスクサービス

「オンライン・ネット決済」の記事